2011年10月7日金曜日

2011年G17ノルウェーツアー6 : 7/29 Bøvra

ツアー5日目はBøvra(ベーブラ)川。"ø"という文字はノルウェー語独特ですね。


 氷河の水が半分混じっていて冷たいよ、という話だったので、今日はインナーをしっかり着込んで。ノルウェーというと、相当に冷え込んで、水も冷たいもの、と覚悟してダウンジャケットまで持っていったのですが、7月末のこの時期なら案外半袖で過ごせますし、川でも上下ドライであれば、薄いインナー一枚で大丈夫。マーシャスのホットカプセルなど着ると、少し暑いくらいでした。



ランチを食べてから出発。


出だしは湖のように広く緩やかで、今日は楽勝?なんて思ったら、大間違い。ビッグウエーブのハイウォーター、ホールがたくさん待ってました。エディラインも強烈で、とり逃したら次の瀬が始まってしまうので、緊張の連続でした。




本日のイントラはヤコブとスピロス。
途中の瀬で、先頭のヤコブがホールに捕まって沈。すぐ後ろのリフも沈、そして脱。その後ろに続いていたわたしは、ヤコブの沈を見て、「えー!勘弁してー!」と思いながら、危うく回避。ガイド、イントラといえども他人を信じちゃダメ。自分で広く先、先を見てルートを見つけていかなくちゃ、と再認識したのでした。
後で聞いたところによれば、ヤコブはこの川を下るのがまだ2回目だったとか。初回は前週のG17ツアーで。しかもその時は全然水量が少なかったので、「今回はまるきり別の川!」だったそうです。じゃーまーしょうがないね。

2ヵ所ポーテージしたうち、1つめはガイド2人は下ってきたけれど、も1つの全員担いだところは滝でした。まだ誰も下っていないそうです。



本日の核心部は、小歩危の曲がり戸と鮎戸の瀬を足したような長い瀬。




一部ポーテージして、まずガイド2人のデモ。どう見てもわたしならやられそうな落ち込みが少なくとも2カ所はあります。

出だし

中間部分


後半

ガイド達はさすが上手いこと下って行きました。


次はリフ。ガイド2人がスタート地点まで艇を担ぎ上げ、2人で受講生1人をエスコートする体制。さらに、受講生自身も陸でレスキュー体制をとります。わたしが中間地点に、アナが最後の横一線ホール地点に、ロープを持って構えます。

  リフは、最初のドロップで沈。ここでもし脱したら、ガイドがレスキューして右岸に寄ってくるはずなので、わたしがロープを投げねば、と緊張。でも、すぐロール上がって漕ぎ続けて行きました。後半は見えませんでしたが、無事クリアしたようです。

続いて、わたしの番。ガイドが戻るのを待って、スタート。ああっと、わたしもリフと同じところで沈。やっぱヤラレた~。一発でロール上がって、”Right!Right!Right!!”の声に従って、右へ鬼漕ぎ。ラスト中央から左にかけては、横一線ホールが口を開けて待ってます。「右岸の壁にバウぶつけるつもりで突っ込んで!」のアドバイス通りにもろ壁に突っ込んで行ったら、カーブを曲がりきれず、壁に跳ね返される感じでスターンから落ちて行きました。すぐそばから「そのまま漕いで漕いで!」というヤコブの声が聞こえたので、後ろ向きのまま流れに乗ってリバース鬼漕ぎ。無事(?)、クリアできました。

そして、アナはリフとわたしの沈を見たからか、初めからそのつもりだったのか、ポーテージ。

この日はトータルで沈2、3回。そんなもんですんでよかった。かなり迫力あるDRでした。昨日までなんとか無事だったリフが、今日はロール上がらず2脱。ノルウェーの川はどこもレベルが高いようです。ハズレ無し。



終了後はベーカリーへ。
コーヒー飲んでドーナツ食べて、芝生でゴロゴロ。

日没が夜10時以降と日が長いので、夕方まで昼間のように明るいです。









そして、併設のアウトドアショップでまたまたショッピング。



「Kari Traa(カリトラ)が、ノルウェー発女性専用ブランドで、デザインも品質もいいよ。」と、リフとアナに勧められ、スキー、山用ウールインナー購入。

2011年G17ノルウェーツアー5 : 7/28 Lora

DR4日目は、Lora(ローラ)川。  Ottaから約50km地点にあるDonvasという街を経由して行きま
した。


まず朝一はちょっと寄り道。カヤックギアのショップに立ち寄って、ショッピングタイム。ノルウェーはこ存じSweetの地元。安く買える!かと思いきや、物価が高いので、残念ながらそうはいきません。それでも、品質の信頼性が高いからか、G17スタッフも受講生も、ヘルメットは全員Sweet製をかぶってました。わたしが着ているSweet製ドライトップは、昨年アメリカのNOCで約350ドル(1ドル80円)で購入したものですが、「ノルウェーじゃサポートを受けてるマリアンくらいしか着てない。アメリカで買うより地元ノルウェーのが高いんだから、ナンセンス!」とリフが怒ってました。そう安くないとはいえ、なんといってもデザインがよいし、なかなか日本で買えないので、自分へのお土産として、Tシャツ、トレーナー、スキー帽など数点購入しました。



トロールの像と

Donvasのサービスエリアには観光客がたくさんいて、ちょっとした観光地の風情。

野生動物の展示があり、リフがいろいろ説明してくれました。ノルウェー人で獣医だから、うってつけのガイドさん。


  ノルウェーには、大鹿ムースやMuskoxというお面をかぶったような顔をした牛がたくさんにいるそうです。道路を走っているとひょっこり出てくることも よくあるとか。
スウェーデンにはノルウェーよりもっとたくさんムースがいるそうで、アナは、「わたし、ムースの肉を食べて育ったから強くなったのよ。」と 笑ってました。








Muskox

Loraは昨日と打って変わってクリークっぽい川。透明度の高い清流。うーん、なんかここ落ち着く。泳ぎの苦手なわたしは、岸まで遠い、川幅の広い、海のような川はあまり好みではなく、山や森の中を縫って走っているような、こういうひっそりした川の方が好きなんです。




スタート地点に到着して、まずは腹ごしらえ。橋の上から川を眺めたり、キノコやブルーベリーを探したりして散策を楽しんだ後、いよいよDR開始。






最初、ちょっとしたドロップで、エディキャッチの練習。エディラインを越える角度が悪いと弾き返されてしまったり。サイモンのアドバイスを受けながら、ここは担ぎあがって何度かやりました。



ヤコブデモ


がんばれ、リフ


そして、橋下のちょっと長めの瀬。橋の上からみんなでスカウティングし、イントラデモも見学して、自分のラインをイメージ。幅広く見通しはよいし、大した落差もありませんが、結構流れは速いし、浅くて沈すると痛そうだから、それなりに緊張します。わたしは、最後うっかりホールに横向きにハマって沈。すぐ出ましたけど、ダメだ~。




橋下の瀬byアナ



ここからはテンポよくDR開始。途中ゴルジュを抜けて行きます。(例によって余裕が無く、あまり写真は撮れませんでした。) 所々にシーブあり。
1mくらいのドロップが3つ4つ続く緩やかなカーブは、スカウティングしてから。最後カーブ外側にアンダーカットあり。最後まで気が抜けません。





途中、手頃な岩があったので、みんなでロックスピンの練習。楽しい!



その後はサクサク下ってゴール。約12キロ下りました。




帰りにトイレ休憩でGSに立ち寄り、コーヒーで一息。



このカップを149クローネで買うと、GSにある自販機の一杯20クローネのコーヒーやココア、カプチーノ等が1年間飲み放題!ノルウェーのシートベルト着用推進キャンペーン だそうです。
それはみんな買うでしょうね。わたしも早速買って、ノルウェー滞在中使いました。



駐車場にいた救急車。とってもカラフルでした。