2011年9月15日木曜日

2011年G17ノルウェーツアー4 : 7/27 Sjoa

ダウンリバー(DR)3日目はSjoa(ショア)川へ。Sjoa Progressive & Dynamic skillsという講習ツアーのタイトルにもなっている川です。






宿泊地からプットイン地点まで車で15-20分。近いです。

昨日休養したリフも、軽快してきたので今日は参加。イントラも、サイモンが加わって3名。フルメンバー。ガイドレシオ1:1と豪華です。

午前中DRのスタートは、通常のスタート地点より少し上流。増水して流速が早いため、オマケ付きってことで。ゴールの公園まで6-7km。1回目DR終了後、その公園でいつものセルフオープンサンドイッチの昼食を摂り、午後は、通常のスタート地点から、午前のコースをやや短縮して5-6km下りました。


プットインすると、かなりのハイウォーター。増水の利根川、水上峡や月夜野セクションみたい?徐々にもっとエグくなりますが…。

出だしとゴールは、初日のUllaに近い川幅。どかーん、と流れてます。
ただし、途中ゴルジュ区間があり、川の印象は大分違います。波の高さ、ホールの多さ、エディラインの強烈さはこちらが数段上。
終始、波が高く、ゴルジュ区間など、ノルウェーのカヌークラブに所属して、何度もこの川を下っているリフが、「いつもは2-3mの巨岩がゴロゴロしてい る所。なのに、今日は岩すべて水没。1m以上水面下。長く瀞場が続くのんびり区間も全部瀬になっちゃってる!」と驚いていました。先月の大増水、洪水の名 残がまだまだ残っているようです。

本来なら、御岳か、2年前に行ったスロベニア、Soča(
ソチャ)川のようにエディキャッチやブーフしながら岩の間を縫って練習するセクションのようです。今回は瀬の中に頭を出してる岩はほぼ皆無。凄まじいポアオーバーがいくつかありました。ブーフ練習どころか、絶対近寄っちゃいけないってかんじ。危険ホールのだいぶ上のエディで全員集合。よくルート確認して、慎重にホールを回避しつつ下りました。

2つ3つ瀬をクリアした後、川と岸のほとりの池がつながっている場所があり、そこでフォワードストロークの練習。イントラが受講生にマンツーマンで指導してくれます。わたしの担当は、スピロス。「上手(軸手)をもっと押さないとダメ。引くが90%なら10%押す。引くが80%なら20%押す。」、「もっとボディローテーション使って。」、「腕は完全に伸ばさず軽く曲げて。」、「後ろを漕ぎすぎない。」
どれも一度は注意されたことのある内容ばかり。できてるつもりで、いつまでたってもできていない。久々に客観的にフォワードストロークチェックしてもらいました。

今日はボイルしたエディラインで2回沈。エディが近づいてくるとつい安心してスピードダウンしてしまうのですが、逆ですね。初日の座学でも強調されたとおり(または他のスクールの講習でもよく言われるように)、強いエディラインを突破するにはスピードつけないとダメ。波波の瀬の中では必死で漕ぎまくるので、案外沈しないのですが、エディラインでスコン!とやられました。Burnはロール上がりやすく、助かります。また、瀬の中で沈しても、ガイドがダッシュで駆けつけるので、あまり不安はありません。ロールチャンスは大抵1回だけ。2回目セットする頃にはもうガイドの誰かが横づけしていて、片手で起こされてます。
 残念ですが、ダウンリバー中の画はほとんど無し!
 どかんどかん下ってしまいましたし、エディの中でも反転流がぐるぐるしていたり、余波で波波していたり、パドルを離してカメラを取り出す余裕がありませんでした。
本日わたしたちが下った区間は(いつもなら)初中級の標準ダウンリバーコースのようです。

 それより下流に行くと、"Washing machine"という瀬(長瀞にもありましたっけ?)につながっています。 今は瀬と言うより滝に見えますが。(かなり上の道路から撮っているので立体感が出てません)
Washing machine

通常水量であれば、G17ツアーでそこもダウンリバーしているようです。アナは下ったことあると言ってました。
今回の水量では、classIV?classV? わたしのレベルでは、あり得ません。道路からのぞいて、記念撮影だけ。

いったん宿舎に戻ってシャワーを浴びた後、夕食を食べに、Sjoa川リバーサイドにあるロッジへ。宿舎から歩いて約30分。リフに道々川のガイドをしてもらいながら向かいました。
Sjoa川のさらに下流には、ゲートを張ったスラロームコースあり。
さらにさらに下流には、エクストリームレースが開催されるクリークセクションあり。リフの話では、「ノルウェーの川はアンダーカットパラダイス。腕に自信のあるイタリア人やドイツ人カヤッカーがノルウェーに漕ぎに来ては時々死んでる」のだそうです。だから、「どんなに上手でもノルウェーで初めての川をガイド無しで行くのは危険」ですって。


レース開催されるというこのセクションも、増水時の今はわかりにくいのですが、両岸あちこちにアンダーカットがあるみたい。レースは参加者を厳選し、エディ毎にレスキューカヤックを配置して行われるそうです。リフが言うには、「だから選手が危険って事はほとんどないんだけど、この足場の悪く急峻で手がかりのない崖の上でアルコール飲みながら観戦してる人たちが一番危ないんだよね。PFDもつけてないし。いつか絶対誰か落ちて事故になると思う。

確かに、運動靴で歩くにも滑りやすく、おそるおそるです、ここ。

先週(毎年7月)は、ここでリバーフェスティバルが開催され、300-400人のカヤッカーで大にぎわいしたそうです。初級者から上級者まで、スラローム、クリーク、フリースタイル、いろいろ楽しめてしまう懐の深い川のようです。ぜひ通常水量の時にまた来て、違うセクションも下ってみたいものです。
ですが、今やすっかり閑散。カヤック数艇あるのみ。
…あれ?
あのAdidasステッカーの貼ってあるBliss-stickのカヤック。そして、Adidasの黄と赤のフルドライ。もしやもしや!建物内に駆け込んでみると…。
あーっ!いたー!Sam Suttonだー!
NZのSam Suttonと再会!
3年前にニュージーランド、カイツナに行った時、ガイドしてくれたサム。昨年のAdidas Sicklineというエクストリーム(クリーク)レースの優勝者。サイモンも、"He is one of the best kayakers in the world." と言ってました。スラの世界チャンピオン級の人達も沢山そのレースに参加していたので、サイモンの言葉は、決して過言ではありません。しかも、そのトップスラローマーが沈する程のclassVの激流を、サムは素晴らしいラインで下ってました。(参考:NG集?)

「カイツナでガイドしてもらったんです!」と話しかけたら、「あー、ケニーのとこでバイトしてた時かな?」「そうそう!」ってことで、一緒に記念写真撮ってもらっちゃいました。キャー!
 カワイイ顔してるんですが、ちょっと鼻が曲がっちゃってます。
マダガスカルで滝落ちした時に折れたので。
 カイツナで滝落ちに初挑戦する時には(人生初滝落ち)、「とにかく漕ぎまくって、"Kamikaze~!" "Samurai~!"って突っ込むんだよ。」というのが彼のアドバイスでした。わたしが、技術的なアドバイスをしてもらっても意味無いレベルだったせいかもしれませんが。懐かしいな~。
サムは、カイツナをジェットスキーで下ったりもしているアドレナリンジャンキー。今後も命を大切にしつつ、世界のアドベンチャーダウンリバーに挑戦していってほしいものです。

Samのこと知らなかったアナとリフは、わたしがナンパでもしに行ったのかと、目を丸くして驚いてました。


夕食は、スタッフ、エレーニ手作りのギリシア料理。ピーマン、トマト、ナスにライスを詰めて焼いたもの。付け合わせのポテトも美味しかった!


4 件のコメント:

  1. さすが南極3号さん、世界に広がる友達の輪ですね!

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  2. 柿の種仙人さん

    早速長いの読んで下さって、ありがとうございます。
    カヤックとか登山とか、街中では絶対会えないのに、それなりの場所へ行くと、意外な人にバッタリ、ということがたまにありますね。
    サムは、友達なんて恐れ多い、マイアイドルなので、とても嬉しかったです。

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  3. 記念写真の南極さん「ドヤ顔」が印象的。僕のムモ以上?

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  4. 元やんさん

    得意気に見えます?かなり舞い上がってましたからねf^_^;)
    この日着ていたTシャツも、偶然にもNZへ漕ぎに行った時買ったものでした。

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