2011年9月8日木曜日

2011年G17ノルウェーツアー2 : 7/25 AM 座学、PM Ula川

 いよいよ講習開始。
 初日午前中は、ギアの確認と、ハイウォーターでの漕ぎ方の座学でした。午後は、慣らしと漕力チェックのため、classII程度のフレンドリーな川へ。


 時差ボケで午前3時ごろ目が覚め、その後は騙し騙しウトウトと。
 朝食は、7時半から。宿泊している建物の向かいにある、古民家を改造した食堂で。暖炉に火が入っていたり、古い農機具が壁に飾られていたり、雰囲気よし。そして、朝からハム、チーズ各種、ニシンの酢漬け、卵、サラダ、シリアル、ヨーグルト、ジュース、パン、ジャム各種と豪華。さすがバイキングの本場(関係ない?) ! 漕ぐんじゃなかったら、たくさん食べたいところですが。腹が膨れてロールが上がらなくなると困るので、自重、自粛。




 午前9時、宿舎外の芝生に各自のギアを持って集合。ギアはロープ、ナイフ、ホイッスル、救急セットなど。ヘルメット、PFD、シューズも一応自分のを並べて見せます。


左から、アナ、リフ、ヤコブ、スピロス

 今回のコースでは、G17入社1年目、多分20歳そこそこ、の新人インストラクター、ヤコブがリーダーに任命されています。受講生3名と人数が少ないし、サイモンはすぐ次に一大イベント、グランドキャニオンツアー(イギリスから20人位連れて行くそう)を控えて忙しいので、この機会に新人君に経験を積ませる腹づもりのよう。


 ギア説明で、目新しかったのが、5mのスリングを輪にしたもの。これにカラビナをつけると、ボートレスキューする時に自分の肩にかけて引けば、トラブった時すぐ外せるし、肩から外して他人に渡し引っ張るのを交代してもらうこともできる、とのことです。

 PFDに付けたカラビナ付きコードでボートを引く場合、トラブったら直ぐにリリースコードを引いて離脱できないと、危険。

 わたしは普段のダウンリバーではまずPFDにカラビナはつけないんですが(レスキューするよりされるシチュエーションのが圧倒的に多いし、Class5のツアーだと特にクリークでは外しておくよう厳しくしつこく言われてるから)、これならわたしでも使えるかも。

 ロール状に巻き取っておいてシュッと投げると、結構遠くまで届きます。
 素早く取り出せるかどうかが問題ですね。



ギアはIKEAのショッピングバッグに

 
ノルウェーっ子リフも、スウェーデンっ子アナも、濡れるギアはIKEAの青いショッピングバッグに入れてます。いかにも北欧って感じ。オシャレ!




 ギアチェックの後は、小雨がパラついてきたので、食堂に移動して、座学。




  地元っ子リフの話によれば、ノルウェーでは先月6月、過去150年 の歴史で最高の月間降雨量を記録したとのこと。川は大増水、てゆーか、ずばり洪水!道路や鉄道の線路が冠水し、幹線道路が土砂崩れで通行止めになったりす る緊急事態だったそうです。で、ようやく水位が沈静化してきたと思ったら、先週また連日雨が降り続き、再びかなりの増水状態になっていると。

 そこで、座学も主題は、ハイウォーターの川を下る時のポイント。
 川の中央にホールがある場合、カーブの岸寄りに大きな岩がありそこでエディキャッチする場合、などなど具体例をヤコブが図示し、参加者にどういうライン取りをするか、どちらのパドルを入れるか、リーンはどうするか、考えさせ、答えさせ、解説していきます。時々、横から先輩スピロスが口を出し、補足説明。
 「カーブではインサイドからミドルをキープ」、「早目早目にインサイドのエディにバウを向けておく」、「流れの早いとこではエディキャッチは45度で。早くエディに寄り過ぎると角度が作れずエディラインを越えられない。スピードつけて、外に膨らんでカットイン」…メモを読み返してみると、そんなアドバイスだったかと思います。
 「強いエディラインを越える時はスピードつけて!」とは、強調して言われましたね。
 「ストレートなビッグウエーブを越えていく場合、ピークは避けて、ウエーブの肩を狙って越えていくこと!」とも。



 午後からはG17ワゴンに乗り込み、Ula(ユラ)川へ。天気は、曇り時々雨。





リフ
アナ

 途中のGS横、川沿いのテーブルで、オープンサンドの昼食。みんなでRed Bullを飲んで気合いを入れます。 Red Bull Girlsだー!








草むらで着替えている間にヤコブとスピロス、2名のイントラが回送へ。

 いよいよノルウェーで初漕ぎ! レンタル艇は、ピラニヤのBurn(S) 女子3人ともレンタル艇はBurnTeam Burn結成!




 Ulaは、川幅広く、どかーんとほぼ真っ直ぐ流れている、敢えて例えるなら天竜川を思い出させるような川です。classIIなのかな、普段は?しかし、現在かなりの増水中。エディの中でウォーミングアップしていても、波波して揺れて気持ち悪。酔いそう…。

 漕ぎ出すと、波が高い。普段ならなんて事ない素直な瀬なんでしょうけど。本日の水量だと波の高さが2m以上あるので、ドカンドカン下っていく感じ。

波のボトムでは前が見えません。波のトップで、ホールが無いか目を皿にしてスカウティング。先頭のヤコブや先行 する人の位置を参考に、安全そうなルートを選びながら、慎重に進んで行きます。緊張!こんなとこで泳いだら、岸が遠いからエライことになるし。もうこれはclassIIじゃなくIIIでしょうね。

「連続するビッグウエーブの真ん中ピークは避けて。ウエーブの肩を狙って斜めに越えていくこと!」という座学での学習項目の、いきなり実践編でした。

 途中、大きめエディで、ピールアウト→スターンラダーを使ってエディラインから5m位のとこまで行く→バウラダーで下流を向く→また元のエディに戻ってくる、という基礎練習をしばらく繰り返しやりました。

  
 ラフトも結構出てました。









 大波の瀬が78つあって、6kmほど下ってゴール。水量が多いので、時間にしたらあっという間。まだほんの2時間弱しか漕いでません。
  「まだ漕ぎたい人~?」とヤコブに言われて、もちろん「はい、はーい!」
  あれ、わたしだけ?リフもアナも明け方までのおしゃべり疲れと、この川は以前にも下っ た事あるようで、パスだそうです。せっかくノルウェーまで来たんだから沢山漕ぎたい!とがっついてるわたしに比べ、余裕な2人。

 回送後、ヤコブ、スピロスと3人でさらに下流へもう6km、約1時間のダウンリバーを楽しみました。テクニカルな瀬は無く、前半同様、ドカンドカンの連続ビッグウエーブな瀬がいくつか。

 途中、洞窟探検もしました。

 初日のウォーミングアップとしては、こんなもん?それにしても、水量の多いこと。ウォーミングアップでこれなんて、明日から一体どうなっちゃうんでしょ。



 夕食は、宿舎のダイニングキッチンで。スタッフお手製のサーモンホイル焼き。脂がのってて、レモンを搾って食べると、美味でした。

 スーパーで買い出ししてる時、白菜がカゴに入っていたので、ノルウェーにもあるんだナ~と思っていたら、キャベツみたいに生の千切りで出てきました。びっくり!



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